「冷たい牢獄より」読んだよ〜

河村さんが書かれたSSを読みました。
ま〜〜〜〜よかったねぇ……..。感想としての言葉が溢れてるのでなんとか整理したくてこれを書いています。好きな人が好きなことをしてくれるのって最高に嬉しいから、今回河村さんの文章が読めてめちゃくちゃハッピーだし気持ち悪い感想を持ってしまうのは許してほしい。

私は基本バカなので本を読む時にタイトルとか表紙見ても内容を結びつけられないというか、本文とその付属品を別物として捉えちゃうところがある。今回もそれだったのでタイトルにがっつり「牢獄」って書いてあるのに牢獄のこと忘れてて「鉄格子……?なるほどここは牢獄だな」とか思ってた。てかそう推理しながら読めるような構成になっていたのが良かった。

そして最初の方読んでて思ったのが、河村さんは今までこういった文章を沢山読んできたんだな、と。いわゆる文学作品的な硬さがあって、読点の位置がしっかりしていて、その重いけど遅くないテンポ感は今までの作品に影響されているのかなと。推敲を重ねた上で河村さんがあの位置に読点を打ったり文を切ったり繋げたりしたんだなと思うとおもしろい。

え?これネタバレって書いちゃダメなやつかな?有料だしね?やめとく?やっていいか不安な時はとりあえずやめといた方がいいよね。やめときま〜す。なので次で最後の話。

本って読み終わった後に振り返ると、全体的に色がつくというか、明暗というか、グラデーションというか、そんな感じのがあるじゃない。私は暗さとか波とかで捉えがちなんだけど、それがちゃんとあるのがすごいなって。文章書くのが苦手な人とか、書くことなくて困ったひとの文章って(小説に限らず)ペラペラというか、波の上下、明暗の差が小さい。だけど河村さんの文章は、ド頭の部分がパステルピンク、次がライトグレー、濃いグレー、黄緑、深い緑、紺、白、黒、黒、黒、白、白(赤)って感じで波も動いててすごいなと。書くのは大変だし苦労もしたと思うけど、書くことがなくて困ったのではなくどう書こうか、を悩んだのではないかなという印象。

物語の起承転結がわかりやすくて、小説を楽しく読む上での要素も取り込まれてて、最後まで読んだあとにもう一度読むと初読のひっかかりを全て解消してくれるところが良かったな〜。良かったしか感想の語彙がない。河村さんの引き出しどうなってるん。あれらの言葉は引っ張り出してきたのかそこら辺にころがってるのかは知らないけどすごいな〜。バカの感想。

前に恐山さんが書いた本を読んだことがあって、その時には最初めっちゃ恐山さんの声で再生されて、いかにも”ダ・ヴィンチ・恐山”の文章だったけど、河村さんは文学作品を読む時の声で読まれてたからそこも違ってておもしろい。品田遊って言え。私の文学作品モードのスイッチが押されるような文章でした。

最後に違う人の話しちゃった。また河村さんの文章を読める時が来たらいいな。カタシロの時から言ってるけど、河村さんのTRPGのシナリオ書きませんか?